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  SARUVOのブログ 「或るジュエリーメーカーの退屈な日常」    SARUVO掲載メディア一覧
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11.Mar.2012
＜万年筆4＞
新作
GODSPELL リリース！！KELLSひもタイプリリース！◇
（万年筆1）
（万年筆2）
（万年筆3）
万年筆好きのほとんどは「神」と言われる
この方のサイトを見ています。
万年筆評価の部屋
評価と言ってもペン先の調整の仕方が主なコンテンツですが
客観的でとても参考になるので、私もいつも読ませてもらっています。
御本人は何度も「あくまで個人的な好み」と断っていますが
やはり読者は様々に影響を受けてしまうようで
ここでほめたPenはヤフオクで価格が高騰したりします。
そんなマニア達の傾向は
ニブ（ペン先）は柔らかいほどエライ
ニブは大きいほどエライ
ボディは大きいほどエライ
字幅は太いほどエライ
特に字幅は、3Bなんて何に使うか解らないような超極太が
異常な値段で取引きされています。
でもね、こういう万年筆ばかり持っている人は
普段万年筆を使わない人が多いんですよ。
＜SHEAFFER LIFETIME FLATTOP OVERSIZE 1924年＞
長さ13.5cm 筆記時17.5cm 太さ14.8mm
私にとって究極の万年筆デザインです。
この時すでに万年筆のデザインは完成してしまった
と言っても過言ではありません。
名前の通り両端がスパッと切り落とされたようにまっ平ら
利休の竹の一輪挿しに通じる美意識。
このモデルは美しいグリーンのセルロイドタイプが有名ですが
黒いセルロイドも、漆器の艶と深みがあって手触りもそっくりで大好き。
他にエボナイトのモデルもありました。
しかし、エボナイトと違ってセルロイドは不安定で
植物繊維のセルロースと樟脳の化合物なので、時間と共に揮発性分が
抜けて収縮するのが欠点、これもボディ後端がひどく変型している。
それにトップにある高品質を象徴するはずの「ホワイト・ドット」の
センターがずれているし、クリップも微かに曲がって付いている
LIFETIME と言うのは「一生モノ」という意味
当時の普通のPenの3倍の価格だったのに。
これらから推測するに発売直後の品質が安定する前の
極初期の製品だと思われます。
OVERSIZE は多くのバリエの中でも最大のモデル。
ニブはモンブラン149と同じくらい巨大で、左右の曲率が強く
肉厚なので剛直。
筆圧が無闇に強いアメリカ人向きの典型的な米国万年筆。
インクの入れ方は、レバーを起こして中のゴムサックを潰し
リリースする事で注入するレバー・フィラーという方式。
原始的だかゴムサックを交換すればいつまでも使える。
キャップにヘヤクラックがあって細字なので安かったので私向き
欠点はボディの割にインク容量が少ないことくらいかな。
