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新作 GODSPELLピアス リリース！！

新作 GODSPELL リリース！！

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7.Apr.2012

＜万年筆5＞

（万年筆1）　（万年筆2）
（万年筆3）　（万年筆4）

黒い軸に金のクリップやリング、モール等が付いた万年筆を
マニアは「仏壇万年筆」と言います。
モンブラン146、149はその代表的な２本と言えるでしょう。

ところでこのモデルナンバー、最初の1はクラス　4はインクの入れ方
最後の9はニブ（ペン先）の大きさを意味します。
149とは、一番高級なマイスターシュテックで回転式ピストンでインクを入れ
9番という一番大きいペン先が付いています　という意味です。



MONTBLANC MEISTERSCUTK 146 1985年
全長143mm　筆記時159mm 　太さ15mm

ヨーロッパに初めて行った時、アンカレッジの免税店で
新品で買った唯一の万年筆です。

永年の使用でニブが変色して良い色になっています。
ペン芯のエボナイトに含まれる硫黄とインクが反応して
古美がかかるのを、マニアは「エボ焼け」と言って喜ぶのです。

モンブランらしい、堅くも柔らかくもない万人向きのニブ。
始めからパーカーのロイヤルブルーインクしか入れた事がなく
永年機械的なトラブルは全く無かったのですが
昨年の夏の一番暑い日に尻軸からインクが吹き出しました。



MONTBLANC MEISTERSCUTK 149 1994年
全長148mm　筆記時168mm　太さ17mm

首軸にヒビがあったのでジャンク価格で買いました。
146と149は、ニブとペン芯が一体になったユニットが、胴軸に直接
ねじ込まれているので、首軸は底の抜けたバケツのような形状の
単なるカバーですから、ヒビを接着すれば何の問題もないのです。

149は言うまでも無くモンブランのフラッグシップです。
ペン芯がエボナイトの削り出しからプラスティックに変わった
最初のモデルです。

このプラスティックペン芯が一部のマニアには大変評判が悪い。
その為、エボナイトペン芯の旧モデルの中古価格が上がった程です。
確かに削り出しのペン芯に比べるとフィンが薄くてヘロヘロしていて
カッコ悪いのですが、インクの保持力は抜群です。

モンブラン万年筆の最大の欠点は首軸がインクで汚れること。
ペン芯から蒸発したインクの逃げ場が無く、キャップの内側と首軸に結露するのです。
夏場は特にひどくて、これでインクがどんどん減って行く程です。
うっかり触ると手が汚れるのでうんざりします。

困るのはどこかが壊れた訳では無く、構造的欠陥なので
首軸とキャップの内側を、そのつど拭いてあげる事しか出来ません。

この欠陥は、ペン芯とキャップとすき間、通気穴の有る無し、など
いろいろな要因が関わっているのでなかなか難しく
私の万年筆で一度も起こった事がないのは
OMAS 、SHEAFFER 、WATERMAN　Pelikan　の4本だけです。

ところがこのプラスティックペン芯になってから随分良くなりました。
これがペン芯のおかげなら私は大歓迎です。

こういうマニアの反応には現在のモンブラン社への不信感があるようです。
1998年にスイスのリシュテングループに買収されてから
モンブランブティックを展開、時計やジュエリーの販売を始め
何十万円もする限定万年筆を年に何度も出したり　という商売を始めました。
この前「限定万年筆発売10周年記念限定万年筆」と言うのを
売り出したのには笑いました。

その一方で、ニブを日本人に合うように調整して販売し
永年に渡って日本でのモンブラン万年筆の普及に尽力して来た小売店に
「改造だ」と言い掛かりを付けて出荷停止にしたり
「マニアには買ってほしく無い」とCEOが発言して
ブテイックの店員がそれを裏付けるようなひどい対応をしたりと
大変評判が悪いのです。

いま万年筆なんか使っているのは少しバカな物好きだけです。
MITUBISHIのボールペン「ジェットストリーム」は究極の筆記具ですから
実用ならコレを使えばよい、万年筆なんて必要ない！

売れるからと無闇に高飛車な大名商売をしていると
昔のロレックス日本代理店のようにマニアから嫌われちゃいますよ。

146のインク漏れも、モンブランブティックなんかに持っていったら
いくら取られるかわからないので
ごまかしごまかし使っています。

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