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12.Aug.2012
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＜万年筆7＞
久しぶりの万年筆の話しです
そうです、ネタが無いんです。
WATERMAN W5 1950年
長さ12.7cm 筆記時 15.6cm 太さ1.4cm
WATERMAN 社は最初、ニューヨークで設立されましたが
後にフランスに移って発展しました、いまやフランス万年筆の代表です。
保険の営業だったWATERMAN氏が、つけペンのボタ落ちで
契約を取り損ねたので研究し、世界最初の万年筆を
完成させた、と伝説では言われています、たぶんウソです。
W5は戦後のWシリーズの最高級品で、青い縞のセルロイドは美しく
インクを入れるレバーも、外枠をフレームで囲むなど
非常に手が込んでいます。
でも、半端にアールデコなクリップ、太すぎるキャップリングなど
デザインは野暮ったいんだよね〜。
実はこれイギリス製なんです、戦後の一時期、フランス工場の損壊などで
イギリスで作っていた事があるんです、野暮なのはそのせい？
しかしニブ（ペン先）は立派
ひとクラス上のペンに付くような、オマスと同じサイズの大型のものを装備しています。
書き味も、やや固めながらスムースで、書いていて気持ちの良いペンです。
また、ペン芯（フィード）も実に凝っていて
現在のものと比較してもひけを取りません。
同じ頃のオマスなんか、ペッタンコのラダーフィード
（裏側にフィンが無く、サイドだけに、はしごのように凹があるタイプ）
なのに、これは分厚い本体に深いフィンが整然と並んで実に美しい。
でもオマスも、このW5同様、インク漏れやボタ落ち、カスれもない
全く遜色の無い素晴らしい性能なのですから
万年筆って、ニブ、ペン芯、インク容量の「バランス」の技術なんですね。
ペリカンのターコイズ・ブルーを入れて
よく使う１本です。
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