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9.Mar.2013

<無原罪の宿り>

「その方は『私は無原罪の宿りの者です』とおっしゃいました」
スペイン国境に近いフランスの片田舎の貧しい少女のこの証言に
当時のカソリック教会はとても驚きました。

イマキュレ・コンセプシオン( IMMACULAT CONCEPTION )
<無原罪の宿り>
<聖母マリアは人類共通の原罪を免れている>
とするこの教義は、ピオ9世が数年前に提唱したばかりで
一般にはほとんど知られていない言葉だったからです。

1858年2月11日 ルルド
ベルナデッタ・スビルーという13歳の少女が
山で薪を拾っているとその女性が現われました。

「16〜17才の美しい貴婦人です
白く輝いていて空色の帯をして、右腕にロザリオをかけていました」
と証言しています。

それ以後、7月16日まで18回にわたってその女性は姿を現し
話を聞いて集まった大勢の人々が掘った泉の水を飲むと
病気が治ったという奇跡が起り始め
ついには数千人の群集で溢れました。

しかし、最後までベルナデッタ以外には
その美しい貴婦人を見た者はいませんでした。

カソリック教会側の異端審問のような事情聴取を経て
証言の一貫性に安心したピオ9世は、自らの新しい教義の
正当性を証明する実例として大いに喧伝しました。

ベルナデッタはその後
俗世の喧噪から身を隠すようにヌベ?ル愛徳修道院に入り
1878年9月22日にひっそりと亡くなりました。
そして1933年に聖人に列せられました。

遺体は今も同修道院に安置されていますが
全く腐敗せず、美しいお顔で横たわっています。


現在ルルドは奇跡の代名詞として、巡礼の聖地として
多くの信者を集めています。

SARUVO 無原罪の宿りシリーズ


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